折り紙は、上質で薄手のしなやかで、腰の強い和紙が作られたことから、また、日本人の器用さから、日本特有の文化として、古くから広まっていった。
しかし、紙質としては、和紙に限定するものではなく、使える素材は、色々使われ、折り紙がなされてきた。
私が、小さい頃、小学生の頃(昭和の時代)、病気しがちで、床で寝ていることが多かったが、床でもできる遊びとして、折り紙をよく折った。 わざわざ、折り紙を買うまでもなく、枕元に、薬を飲みほした薬包紙があったので、それを使って、折り紙を折った。薬包紙は、正方形の形で、薄手の紙だったので、折り紙をするには、最適であった。折紙協会の先生の本を見て、色々な動物の折り紙をやっていた。
広島原爆被害者2世の佐々木さんが、千羽鶴を折ったのも薬包紙で、折り紙になじみの深い紙質です。
私の大学生の頃も、入院したことがあるが、その際は、創作折り紙を盛んにやった。その時に、折り、また、考えた折り紙を、次に示す。いずれも、薬包紙で折ったものです。
4連鶴 16連鶴 (伝承折り紙)

1連鶴10連蝶 4連鶴20連蝶 16蓮蝶 (創作アレンジ)

後ろ見美人(創作折り紙) 蟹(伝承折り紙)

薬包紙でも、十分綺麗に折れます。
和紙の厚みは、30μm(0.03mm)~ 数100μm(数0.1mm)と色々あります。 洋紙のコピー紙は、通常90μm(0.09mm)ですが、「折り紙」として出回っているのは、60μm(0.06mm)で、薄くなっており、折り紙が、やり易い、薄手の紙となっています。
一方、薬包紙は、25μ~50μmで、通常の「折り紙」用紙よりも、薄いが、表面にパラフィン加工が施されており、厚さのわりに腰が強い。
薬包紙は、厚さが薄いので、小さい折り紙を作るのに、向いています。
先の折り紙は、120mm□の薬包紙を使ったが、それから15mm□に切り出した紙を用いて作成した折り鶴の写真を以下に示す。こんなに小さなものでも、折りだすことが出来ます。

