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日本では、良質の和紙のおかげで、複雑な折り返しを可能とし、折り紙の文化が、広がった。
和紙には、色々な種類があるが、特に美しいものとして、表面に、家紋など種々の模様を色刷りにしたものは、「千代紙」と呼ばれ、小箱の表張りや、紙人形の衣装などに用いられるが、折り紙にも多用されている。千羽鶴、つなぎ折りをした鶴、蝶にも使われ、カラフルな外観となる。
一方、無地でも、丈夫な和紙をもんで、しわ(しぼともいう)を付けたものを「もみ紙」という。布地の換わりに使われたもので、表面に特有の味わいが出る。表面にさらに装飾を付けたものは、屏風、ふすまとしても使われる。
その「もみ紙」を使った折り紙を、ここでは、紹介する。
下図は、『三翁』で、「老武者」、「寿老人」、「祖父」と名を付けた創作折りです。

『仏像の創作折り紙』
仏像の折り紙を、以下に示す。左から、明王、菩薩、伐折羅(ばさら)。明王は、不動明王、愛染明王などの明王で、伐折羅(ばさら)は、十二神将の一つで、ともに、守護神。
すべて、「もみ紙」を使用したもので、仏像らしい質感が出ます。


上の正面からの写真に対し、下の斜めからの写真の方が、陰影が付き、折り紙らしい質感が出ています。
「もみ紙」の和紙の大きさは、「菩薩」について、金色のふすま紙から切り出しており、1m四方、「明王」、「伐折羅」については、赤と黄土色の「もみ紙」50cm四方のものを使用しており、かなり大きな折り紙となっている。
〇この折り紙については、YouTubeでも紹介しています。表題の名前を検索して、見てください。
masa117 channel
仏像創作おりがみ紹介 Original Origami of Budas’ Images
